車内エンタメって、いつから当たり前になったんだろう?
― 車の中で起きている、静かな変化の話 ―
車の中で、何をして過ごしていますか?
少し前まで、
車内の時間って「移動のための時間」だったと思う。
早く着かないかな、って思いながら過ごす時間。
でも最近、気づくと景色が違う。

後部座席で、子どもが動画を見ている。
渋滞中、スマホでニュースを見ている。
待ち時間に、なんとなく動画を流している。
どれも、今では珍しくない。
いつの間にか車内は、「ただの移動空間」じゃなくなってきている。
〇ファミリー層の変化は、分かりやすい
この変化が一番見えやすいのは、やっぱりファミリー層だと思う。
長距離移動や渋滞で、
後部座席の子どもが退屈する問題は、昔からあった。
前は、
DVDを用意したり、
おもちゃを持ち込んだり、
親がずっと相手をしたり。
今思えば、それが当たり前だった。
でも今は、「動画を見せること」自体が、特別じゃない。
タブレットやスマホで、好きな動画を普通に再生する。
そのとき気になるのは、
映像が見られるかどうかじゃない。
途中で止まらないか。
ストレスなく使えるか。
ここで、通信の状態が効いてくる。
〇実は、車の中で過ごす時間は増えている
もうひとつ、見落としがちだけど大きい変化がある。
車内で「待つ時間」が増えている。

渋滞。
商業施設の待ち時間。
送迎の合間。
EVの充電待ち。
走っている時間だけじゃなくて、
車に乗ったまま何もしない時間が増えている。
何もできない時間は、やっぱり長く感じる。
でも、通信があるだけで、その感じ方は変わる。
この差は、意外と大きい。
〇動画やSNSは、もう日常の延長
動画やSNSは、
もう特別な使い方じゃない。
家でも、外でも、移動中でも。
つながるなら、自然に使う。
そう考えると、
車内だけが「つながらなくても仕方ない場所」
であり続ける理由は、もうない気がする。
使う側の感覚は、確実に変わっている。
〇純正機能だけでは、足りない場面も出てくる
車載ナビやオーディオも、かなり進化している。
それでも、普段使っているスマホと比べると、
使えることが限られていたり、更新に時間がかかったり、
そもそも家族みんなで使う前提じゃなかったり。
結果として、スマホを車内に持ち込んで使う、
という流れが自然に広がっている。
〇ただ、スマホ頼みも完璧ではない
もちろん、スマホに頼るやり方にも不便さはある。
設定が面倒だったり、
電池が減りやすかったり、
同時に使いにくかったり。
通信が不安定になることもある。
大きな不満としては出てこないけど、
「ちょっと面倒だな」が積み重なっている。
〇車内エンタメの本質は、画面じゃない
車内エンタメというと、
画面やアプリの話になりがちだけど。
本当は、もっと手前の話だと思う。
ちゃんとつながるか。
途中で止まらないか。
誰でもすぐ使えるか。
そういう当たり前のことが、当たり前にできるかどうか。
今は通信そのものが、
車内の快適さを左右する時代に入ってきている。
〇「通信前提」の車内は、もう始まっている
車内エンタメが広がっているのは、
流行というより、生活の変化の結果だと思う。
移動の仕方が変わり、待ち時間が増え、
使う側の感覚も変わった。
これから問われるのは、何を見せるかよりも、
どうつながる状態を用意するか。
車内での過ごし方は、
もう確実に変わり始めている。